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こんにちは。mina familyの本田です。
先日、とても面白いイベントに行ってきました~!!
NHKのバリアフリーバラエティ『バリバラ』さんのイベント、
『バリコレ』!!
いやぁね、もう、とってもとっても面白かったし、感動しました。
無料のイベントでしたが、お金払ってもよかったです。本当に。
そもそもこの『バリバラ』という番組、関西以外にお住いの方はご存じないかもしれません。
様々な障害や病気と闘う人たちが中心となって作られている、NHKのバラエティ番組です。
「障害者が本当に必要としている情報を発信する」ことを目的に製作されています。
何と、MCのような仕事をこなしている番組レギュラーの玉木さんは、脳性まひ。
他にも義足の方や経管栄養の方など、様々な方が番組に参加しています。
そして今回の『バリコレ』は、『バリバラ』準レギュラーの大阪が生んだLGBTアイドル(?)はるな愛さんをはじめ、公募で選ばれたプロやアマの方がプロデュースする『バリアフリーファッション』のファッションショー!
「障害の有無に関わらずモデルの魅力を最大限に引き出す」という言葉に惹かれ、行ってきました。グランフロント大阪。
当日のプログラムとお写真を少し紹介していきます!
※スマホで撮影したのでちょっとズームがうまくいかなくて…被写体が小さいので、原寸大で画像表示します。データ通信量が大きくなるかもしれませんのでご注意下さい。
オープニング
はるな愛さん(中央黄色のワンピース)、細い!!顔小さい!!!!
左側の黒い上着の男性は番組メインMCの山本シュウさん、
右側の茶色いお洋服が番組レギュラーの玉木幸則さんです。
はい。ワクワクです。
第一部 『超バリアフリー』
車いすファッションをはじめとした、バリアフリーファッションのショー。
セクシーな小悪魔風、ロックカジュアル、着物、近未来ファッションなど様々なデザインが目を引きます。
車いすに合わせた裁断と縫製で、着心地が良いのは勿論ですが…なんと、『車いすだからこそ映える』ようデザインされてるんです!
セクシー小悪魔風。深いスリットから綺麗な脚が覗いて、もうドキドキです。
この二着(白黒ドレスと着物ドレス)は、はるな愛さんと服飾文化学院さんコラボでデザインされたドレス。車いすが車いすに見えないような、ドレスと車いすが一体化したデザインです。
(公開収録でしたので観客の方など画像加工してません。ちなみに私も、この日来られてたメディアの記事写真にあちこち写りこんでました。←ちょっと喜んでいるミーハーです。笑)
そして…電動のすごくオシャレな車いすに乗った、押切もえさん登場!!!
正確に言うと、ボタンやファスナーがなくマグネットで留めるバリアフリーファッションに身を包んだ押切もえさんがランウェイを歩く→後ろから電動車いすが自動?遠隔操作?で、スィーっとお迎えに…!
押切もえさんが、本当に綺麗で…。女神さまのようでした…。
そしてお洋服は男性でも女性でも・どんな体型でも着られるのに、すごくオシャレ!!!
鶴田能史さんのデザインです。
そして、みなさん。私がこの日一番の衝撃を受けた作品が、こちら。
ええええええええええええええええええええええええ?!何でしょうこれは?!
よく見てください。こちらのベース、全介助タイプというか、頭まで支えるタイプの車いすです。
反対側から。
見えますでしょうか、注入のボトル。
酸素ボンベ。
こちらも、先ほどの押切もえさん着用のお洋服をデザインされた鶴田能史さん(車いすを押している男性)の作品です。
車いすに乗っているモデルさんは、『バリバラ』レギュラーで多発性硬化症・重症筋無力症と闘う、大橋グレースさん(余談ですがめちゃ美人な方です)。
デザイナーの鶴田さん曰く、『彼女に初めて会ったとき、酸素や栄養のチューブがすごく近未来的でカッコよく見えた』ことから、このデザインが出来上がったそうです。
『チューブがカッコいい』って、さりげなく仰ってましたが、これこそ本当のバリアフリーな感性だなと感じました。
障害に関することを言いにくいこと、聞きにくいこと、触れてはいけないこと…、そんな風に捉えていない、『障害は個性』として自然と受け入れている鶴田さんだからこそ出来る作品だなと思います。
ちなみにこの注入ボトル、写真では見えませんがエンシュアの中に光るボールが入っていて、ピカピカしていました!
大橋グレースさんも近未来的ですごくセクシーな衣装を纏っていて、とってもカッコよかったです。
またそのおみ足の綺麗なこと…。
他にも、四肢欠損の女性(ピンクのワンピース・めちゃくちゃ可愛い方でした!)などが登場し、最後はみんなでランウェイを歩き、ステージに並ばれました。
大橋グレースさん、インタビューにも応えていらっしゃいました。
はい、そしてこのショック(←いい意味で)の衝撃もさめないうちに、私は会場で号泣しました。
続いてのステージは『キモノ×切断ヴィーナス』!
切断ヴィーナス写真集はこちら
切断ヴィーナス写真集でモデルとなった義足の女性たちが、その義足の美しさをステージ上で見せつけます。
今回は着物とのコラボレーションということで、『私が一番輝く瞬間』を撮影した写真を着物にプリントしています。
そしてそれぞれ、自分の写真がプリントされた着物でステージに登場しました。
写真では見えにくいですが、着物は義足の部分が見えるような形になっています。
そしてみなさんのお写真は、袖や身ごろにプリントされていました。
詳しくはカメラマンの越智さんのブログでご覧頂けます。
おかしな言い方かもしれませんが、みなさん、様々なデザインの義足がそれぞれとても似合っていて。
そして何より、着物にプリントされた美しい姿と、それを着て義足を見せながら堂々と歩くモデルの皆さんの笑顔に、もう胸がいっぱいになりました。
お写真には、義足でハッピを着てお神輿を担ぐ姿、サッカーする姿、海を泳ぐシルエット。
どの写真も本当に眩しくて、『障害があってもそのままの自分を受け入れること』『自分にプライドを持って、楽しんで生きること』を体現されていました。
障害があっても、幸せに生きられるよ。
モデルの皆さんの笑顔は、そう言っているように見えて…。
そしてそれはまるで、障害があっても(私自身の娘も)幸せに生きられるよ!と言ってもらえているようで…。涙が止まりませんでした。
第二部 『レイン&キッズ』
第二部では、障害のあるお子さんたちが自己表現することを助けるためのお洋服(○や×が洋服についているデザイン)や、障害のあるお子さんが描いた絵をデザインした可愛い傘など、可愛らしいステージが続きました。
時間の関係で、このあとの第三部『車いすウエディング』は見られませんでした。
きっと感動的だったんだろうなーと勝手に想像しています。
続きは番組の放送で拝見したいと思います!
(このショーの内容は、10月4日・11日の2週に渡ってNHK『バリバラ』で放送されます。)
『バリバラ』は時に重いテーマを扱う番組ですが、腫物扱いするような感じがなく、地に足をつけてしっかり障害や病気と向き合っているようにいつも感じていました。
そして今回のショーも、『介護用』といった雰囲気は一切なく、ひたすら優しく、楽しく、明るく、笑顔の溢れるものでした。
MCの男性(山本シュウさん)のコメントが印象的でした。
『押切もえさん、モデルとご紹介しましたが、モデル・タレント・女優・作家・画家(←二科展入賞おめでとうございます!)と、いろんな活動をされていますね!そもそも、人間を何か一つの側面だけでコレと決めつけてしまうことは出来ないですもんね。障害者もそうです。障害があってもなくても、それだけで分けてしまうなんておかしいんですよね』…というようなことを仰ってました。
ああ、そうだな。と思いました。
mina familyも、病気や障害があっても、それだけに囚われず自由に生きられるような仕組みや社会を作りたいと思っています。
そのために今出来ることを、一つずつこなしていきます。
実は、ちょっとくじけそうになること、あるんです。まだ設立したばかりなのに。笑
いくら団体を設立したとはいえ、こんな小さな団体の、何の知名度もない代表者は、何をするにしても正直相手にされないことの方が多いです。
問い合わせをしても、断られるどころか返事もないことの方が多いです。
そんな中で、今一緒にお仕事を進めてくださってる会社さんや社長さまには、本当に感謝の想いしかありません。
ないものを嘆くのではなく、今あるものを大切に。そして感謝の気持ちを忘れずに、一歩ずつ進んでいきます。
前向きな気持ちになるきっかけを、たくさんのエネルギーを貰えたイベントでした。
…きっと、10年後も忘れないと思います。
10年後に『こんなこともあったな~』と、このイベントと今の気持ちを笑って思い出せるように。
mina family、頑張ります!!!!
今後とも、mina familyをどうぞ宜しくお願いします。